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よくあることだったがその日の私には何かは良く分からないがとんでもなく嫌な感じがした。それは実際にこのあと起こることになるのだった。
私はいつものように何も変わらぬフリをして彼の帰りを待った。ウリをやっていた頃は昼前から深夜まで家にいなかったので彼との生活リズムは逆転していた。だからかもしれないが、いささかこの生活は私にとって少し違和感があった。 夕方、いつものように彼は帰ってきた。なんだ私の思い違いかと安心して彼に抱きついた。しかしいつもはそのまま身をゆだねてくる彼が今日は私を振り落とした。 「え?どうしたの、ゆうくん?なんかおかしいよ~」 ゆうたにしか見せない甘い口調で言った。彼は私に向かって一言… 「なぁ…はずき…別れよう」 時間が止まった。いったい何を言っているのこの人はって感じで私は魂の抜けたような感じだった。呆然とした私も言葉を返す 「え…待ってゆうくん。どうゆうこと?意味わかんない。昨日まであんなに……」 どうしたらこんな状況になるのかわからなかった。昨日までいつもと変わらないラブラブぶりだったのに…次の彼の言葉に私は失神しそうになる。 「悪い…俺ほかに女デキたんだ。」 待って…意味わかんない。ゆうくんは私だけを愛してくれるって言ってたじゃん…何?ほかの女の子って… 「俺に借金があったときに相談に乗ってもらってた子がいてさ。気づいたらいつのまにか好きになっててさ。お前は金生んでくれるし都合よかったから借金が返済できるまでは別れられないなって思っててさ。それにお前は汚れてしまったからな」 彼の口からそんな言葉が出てくるなんて信じられない。でも現実に今こうやって彼は私に別れを持ち出している。わけがわからない。泣きそうになりながらも私は口をあける。 「ちょっと待ってよ…じゃあ何?私はゆうくんにとって道具だったってこと?汚れたって…全部ゆうくんのためだったのに…ひどいよ…」 精一杯の言葉だった。彼はそれを聞いた上で… 「ひどいと言われても仕方ない。ただ、新しい彼女のほうがお前なんかよりよっぽど魅力的だからさ。じゃあな。もう会うことはないと思うけど元気でやれよ」 そういうと彼は荷物をまとめていたカバンを持って家を出て行った。一人ぼっちの部屋…気づくと私はずっと泣いて泣いて泣き倒していた。 また私は一人ぼっちになってしまった。ゆうたという人間は私にとって宝であって失ってはいけないものだったのは紛れもない事実だった。しかし、私は失ってしまったのだ。 自暴自棄になりながらそれから数日間は何も出来なかった。でもこれじゃだめだと思い立ち上がった。彼との想い出の品を全て捨て新たな人生を踏み出すことにした。 またバイトをはじめ、月10万程度でひっそりと一人暮らしをはじめた。しゃべる相手といえばバイト先の同僚か、やってくるお客くらいなものだった。 そんな日々が続いたある日の休日。私は大きなショッピングセンターで買い物をしていた。そうするとポンポンと肩をたたかれた。振り返るとスーツを着た男性が立っていた。 「ねぇお姉ちゃん。AVやってみない?」 スポンサーサイト
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